お知らせ

理事長のつぶやき NO4

新年度に向けて

あっという間に4月になり、令和8年度がスタートしました。
今回は、トントン工房のメンバーミーティングで話したことを書かせていただきます。
まず、「違いを認めて共に生きるために」何が大切か話し合いました。
①トントン工房の役割として、就労に向けての訓練
考え方、感じ方、環境、障害など一人一人違う方たちが、それぞれの課題に向けて訓練する(個別支援)
②「自分の思いの伝え方」コミュニケーションの訓練
  共に働きともに生活するために思いの伝え方を学びます。
  1年かけていろいろなグループワークを企画しています。
  ハッピーアートの先生にご協力いただいて感情の表し方の練習も企画してます。
今年度どうぞお楽しみに。

 ここからは、NO3の続きです。地域活動支援センターでヘルパー利用されたもう一人の方のお話です。この方は、いろいろ事情があって家族、親戚とも疎遠でまったくひとり暮らし。ご本人は、ラジオの語学の講座を聞いて勉強したり、自費出版を2冊しています。周りの支援者は、もう少し地域でのつながりを作ってほしいと通所できる施設の提案もしてみました。しかし、この方にとっては、自分が納得した方々と細い、細い糸ですが確実につながっているのでした。
 この方の生き方を思うといつも思い出す映画があります。「ネル」というジョディ・フォスター主演の1994年制作のアメリカ映画です。社会と隔絶した山奥で言葉の不自由な母親に育てられたネルが二人の医者によって人として成長していく物語です。その過程でまったく母親以外に人との接点のなかったネルは、二人の医師によって人として成長し、お試しで町の中に出かけていくことになりました。その経験を通してネルが思ったこと。「町にはこんなにたくさんの人がいるけど、みんな幸せそうに見えない。私は二人(医者)しかいないけどとても幸せ」たくさんの人がいてもみんな心が通じ合っているように見えない。たった二人でも心が通じ合っていれば幸せとネルは感じたのでしょう。この二人の生き方が重なって見えました。
 私は、その方の誕生日にケーキを持って訪問し、おしゃべりしながら二人で過ごしました。一番自分がつらいとき、ゴダイゴの歌に救われたという話をお聞きしていたまさにその時、かけていたFMラジオからゴダイゴの「銀河鉄道999」が流れてきました。二人で顔を見合わせ、私はこの偶然に背筋がざわざわとしました。これは、一所懸命頑張ってきたご褒美そしてそれに立ち会うことができた私自身のご褒美にも思えてこの世の不思議な力に思いをはせました。