NPO法人メンタルサポート葉山 理事長のつぶやきno1
この度は、ホームページに「理事長より」としてコーナーを作ってもらいました。
今までとそしてこれからの福祉への思いを発信し、皆様からのご意見を頂戴して一緒に福祉を考えていけたらと思います。
私と精神障害者の方とのお付き合いは、今から30数年前にさかのぼります。横浜の精神障害者地域作業所がスタートです。
ボランティアには、利用者の方の情報、例えば病名、家族のこと、経歴など何も知らされません。少しづつご本人と
お話しして距離を測りながらお付き合いしたように思います。今は、仕事として利用者の方の情報が先に入ってきます。
ボランティア時代の方が情報がない分、向き合っていた時間が長かったように思います。このことについてはまたの機会に
お話ししたいと思います。
さて、最近は主にトントン工房の中で仕事をしております。そこで改めての気づきをお話ししたいと思います。
「対人援助職と感情労働について」
トントン工房は、就労の事業所なので、福祉の専門知識よりいろいろな企業経験をしている方を中心に職員を採用してきました。
このことは、今でもよかったと思っています。事業の運営には、企業経験のノウハウを障害者の方々に教えてほしいと思っていました。
仕事の準備の仕方、進め方、相手企業との交渉などなど福祉で学んでこないことです。
しかし、久しぶりにトントン工房に常駐して感じたことは、福祉の事業運営は、事業運営と障害者就労支援との二本立てだということです。その両立に向けてバランスをとるのがとても難しいと思います。その時、たまたま手元にあった日本赤十字看護大学の武井麻子氏の「感情と看護」対人援助はなぜ疲れるかというタイトルに改めて対人援助職の難しさを感じました。
感情とは、相手の感情を受け止め、それに対処することが援助職の仕事と思いがちです。しかし、支援者も人間であり、感情を持っています。相手に感情をぶつけられて、揺さぶられる自分の感情を無視しようとするのではなく、むしろ対処すべきはその時の自分の感情なのです。その時の自分の側で感情の受け取り方を学び、はぐくむことが大切な対人援助の基礎だと思います。
感情は「個」であり、経験の中ではぐくむ「知恵」につながります。連携に必要なことは、知識ではなくこの個人の感情なのだと思います。
