理事長のつぶやき NO7
令和8年6月10日
理事長のつぶやき NO7
NPO法人メンタルサポート葉山の総会が終わり、新年度に向けての本格的スタートを切りました。今年度の就労継続支援B型「トントン工房」の利用に向けての個別支援計画の面接も始めました。介護制度と違って、福祉サービスの利用には,どこまで情報を聞き取るといった細かい決まりがあるわけではなく、担当相談員(サービス管理責任者)の判断によるところがあります。
実際、情報をどこまでお聞きするか私も迷いながら進めていました。
しかし、就労したいというご本人の意思を継続していくには、病気の症状のみならず生活環境(家族、友人など)やご本人の成育歴、物事のとらえ方(性格)などご本人と一緒に読み解くことが大切だと気づきました。何をいまさらと思われることでしょうが、精神障害の方の、相談支援専門員の研修で、面談の面接技法は特に学んだことはありません。話をお聞きし
その方の人生の組み立てに寄り添うためには、何よりこの面接の技法が必要だと実感しています。
「何を聞くか」より「どのように聞くか」そして時には、面接時の自分の着ている服の色にも気を付ける時があります。
本当に「聞くこと」は難しい。ついつい自分の価値観で聞いてしまう。
そんな私にきちんとダメ出しをしてくださる方がいます。「雨宮さん、私そんなこと言ってない」あ、またやってしまったと引き返します。こんな調子で私は、たくさんの障害者の方たちに育てられました。
このようにして、面談での関係づくりを通して、知りえた障害者の方の全体をご本人とご家族、相談員と事業所職員そして医療機関の方と共有できたらいいなぁと思います。しかし
実際の業務の中ではそこまでの連携を取る時間がありません。
前回お話しした「生活臨床の探求」”どう治すか”から”どう生きるか”の支援へで語られていることなのではないかと思います。まだまだ読みこなせておりませんのでもう少しお時間をいただきたいと思います。
スペインのサグラダファミリアが、ガウディ没後100年の今年イエスの塔が完成したとのことです。1882年に着工してから、144年の年月が過ぎました。今、様々なメディアで特集を組んでいるので皆様ご覧になっていらっしゃると思います。
私が何より感動するのは、144年を経てもまだ未完成で、ガウディが構想したアイデアは、実現されずに様々な人々によって、今も継続しているということです。まるで人間の営みのようではないでしょうか。ガウディは、路面電車にひかれて亡くなるまでのほぼ半世紀 を無給でサグラダファミリアの建築にその魂を注いだとのことです。世界遺産の建築をなんと7つも建てたそうです。
「まずは愛、次に技術」ガウディ
建築のみならず医療、福祉、教育などすべてに通じる言葉ではないでしょうか?
